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Channel: 真空管アンプの自作と、クラシック音楽&家庭菜園&鉄道写真などなど
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WE300Bシングル・アンプ整流管交換

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   WE300Bシングル・アンプ 整流管交換
 
  手許にあるアンプとしては、かなり古いWE-300Bシングル・アンプですが、これまで何度か回路の変更など、改造を重ねてきました。
 当初から整流管はUXベースの5Z3(RCA)を使用してきましたが、今回、整流管のソケットをUXベースからオクタル・ベース(GT)に変更しました。
 考えてみるとUXソケットだと、ST管の5Z3WE-274Aが使用できますが、WE-274Aは高価ですし、持っていません。しかし、オクタル・ソケット(GT)にすれば、5Z3と同規格の5U4-Gや、5U4-GBをはじめ、電圧は多少変化するものの欧州球のCV-378や、GZ-34(5AR4)などがそのまま挿し換えが出来る他、持ってはいませんがWE-274Bも使用できます。
 
 
 手許にあるムラード製のCV-378です。新品で5本ほど持っていたのですが、譲ったりして今は2本しかありません。
 
イメージ 2
 
 
     GZ34(5AR4)は、何本か他のアンプに使用していて、
  予備の球は、国産の2本しか持っていません。
 
イメージ 4
 
 
    5U4-G/5U4-GBについては、前回の投稿で紹介して
  いますので、ここでの紹介は省略します。
 
  整流管をCV-378に挿し換えて写真を撮ってみました。
   アンプの後ろ側で、あまりよく見えませんね・・・
 
イメージ 1
 
  ※ご参考までに、使用しているWE-300Bは、1988年製
   のものです。
 
イメージ 3
 
  アンプの回路については、これまでにも紹介していますが、ドライブ管にWE-310Aを使用した91タイプの回路ですが、300Bのフィラメントの直流点火後の平滑用に使用したケミコン以外には、電源部など、すべてオイル・コンデンサーやフィルム・コンデンサー、タンタル・コンデンサーなどを使用した、ケミコン・レスのアンプになっています。B電源部の平滑用のコンデンサーの容量が少し少ないのですが、チョーク・トランスを2段使用したことと、300BのフィラメントをDC点火したことにより、ハムは全く出ません。
 なお、このアンプではGF回路にすると低音が出るとの事で、2014年5月に回路変更しましたが、私の駄耳ではGF回路による改造後の音の変化やハムの低減は確認出来ませんでした。
   300Bのフィラメント用ハムバランサーは、固定抵抗2本に変更したため、写真に写っているシャーシ上のVRは使用していません。 最終回路は末尾に掲載します。
 
整流管の違いによる音の変化について
 
 音マニアの方は、お耳が大変良いようで、整流管は傍熱管より直熱管の方がいい音がするとか、欧州球やWEの整流管は音が良い、あるいは製造メーカーにも拘る「音マニア」の方も多いのですが、私の駄耳では整流管の違いによる音の変化は全くわかりません。
 今回の改造で、整流管を5U4-G5U4-GBCV-378GZ34(5AR4)と挿し換えてみましたが、私の耳では全て同じ音に聴こえました。
 ウン十万円とか、うん百万円もする大型の高級スピーカー・システムなら音の違いが出るのでしょうか・・? わかりません・・
 
最終回路です。
   最終回路と言っても、整流管が変わっただけです。
   下記の回路図での各部の表記電圧、電流は5U4-G使用時
   の値です。
 
イメージ 5
このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
では、今日はこのへんで・・・HIROちゃんでした。

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