フォノ・イコライザー/球挿し替え実験 ①
※2019/04/13 追加投稿(訂正とお詫び)
投稿文の中で6HZ6真空管を当初6HZ4と表記した文章が
ありました。6HZ6が正しい型番です。訂正し、お詫び
いたします。修正しました。
最近、7ピンの5極MT管6AU6と、6AK5を使ったフォノ・イコライザー・アンプを完成させましたが、本音は同じ5極管でも9ピンの6267(EF86)を使いたかったのですが、手持ちの本数が少なかったので代用として6AU6を使用しました。しかし、6AU6を使用した理由は、その他に同じ7ピンMT管でピン接続が同じもの、あるいはカソード(K)と、第3グリッド(G3)が2番、または7番ピン接続のものであれば、球の特性は異なっていてもラフに使うのであれば、これらの球が挿し替えできるものが多いため、6AU6としました。
また、6AU6は元々は高周波増幅用ですが、低周波増幅用にも多く使用され、オーディオ・アンプにも多く使われてきた実績のある球だったこともあります。
今回、挿し替え実験を行ったのは、6BH6と、6HZ6、特性は異なる高周波増幅用5極管です。なお、6BH6は、MarantzのEL34(6CA7)プッシュプル・アンプ Model 5の初段管に3極管接続として使われています。(Model 5ではG2、G3をPにつないでいます)
下記の写真は全て元箱入りの新品、東芝製6HZ6、日立製6BH6、TEN(富士通)製6BH6(TENは、オールドの方にとっては懐かしいですね。昔は東芝やNEC、ナショナルなどの球より安価でした。マニアの方はTENの真空管は安物で駄目だ!とおっしゃる方が多かったのですが、そんなことはありません。TENの真空管は、今でも結構、手許に残っています)
6AU6と比較した写真です。
左から6AU6(NEC)、6BH6(日立)、6HZ6(東芝)です。
さて、挿し替えてみた結果ですが、今回は初段のみ挿し替えましたが、次段の挿し替えもOKです。
挿し替えた結果ですが、特性がそれぞれ異なるので、挿し替えた時の各部の電圧配分は多少異なりますが、各真空管の定格をオーバーすることは全くありません。
肝心のハムや音の違いですが、私の耳では音そのものの差は分かりません。全て正常に音が出ます。しかし、ハムの点からみると6AU6が最も優秀です。…と、いっても6BH6や、6HZ6でもスピーカーからチョットだけ耳を話せば全く聴こえなくなるレベルでした。
ハムやノイズは製造メーカーや、製造ロットでのバラツキなどでも異なるかもしれません。
今回は、6BH6と、6HZ6を挿し替えてみましたが、このフォノ・イコライザー・アンプで挿し替えができる真空管は、中古、新品を問わず、私の手許にある球だけでも結構たくさんあります。
もちろん、それぞれ特性は異なりますし、ちゃんとした使い方ではなく、おすすめするものではありませんが、ラフな使い方であれば代用できる真空管はたくさんあります。今でも良く探せば箱入り新品でも100円位で入手できる球がたくさんありますよ。(6AU6や、6AK5などは製作例が多いためか価格が高い)
■6AU6と同じピン接続のもの、または、ピン接続は異なるが、
2番ピン、7番ピンをつなぐことで挿し替えできる真空管
6AU6A、6BH6、6HZ6、6BA6、6BD6、6AH6
6AS6、6BJ6、6BZ6、6AK5、5654、6096、6AG5
6AJ5、6BC5、6DK6 など
※これらの球はオーディオ用の低周波増幅用の真空管ではなく、元々、ラジオや、テレビ、無線などで使用された高周波増幅用の真空管です。ラジオ管や、テレビ管はオーディオ用ではなくノイズが多いとか、音が悪いとおっしゃる、うるさいマニア(失礼!)
の方は、使わないほうが良いでしょう。
今後、これらの球を使った挿し替えの追実験を予定していますが、おそらく初段6AU6と、次段は6AU6、または6AK5の3結との組み合わせが最も良い気がします。まあ、遊んでみましょう・・・
こんなことが出来るのもアマチュアの自作アンプだからこそ出来るのです。真空管アンプの自作は本当に楽しいものです。
このフォノ・イコライザー・アンプの回路図等は、こちらです。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()

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今のところFC2にしましたが、最終的には5月のYahooからの移行ツールも考えて、どこのブログにするか決めたいと思っています。