フォノ・イコライザー/球挿し替え実験 ②
今回は、6AU6/6AK5フォノ・イコライザー・アンプの真空管挿し替え実験その2です。
今回も初段のみ挿し替えましたが、次段の挿し替えもOKです。
HIROちゃんの真空管のジャンク箱から、そのまま挿し替えできそうな中古の球をさがしてみると、下記の写真のように結構な本数があります。
全て50年以上も前の中学生の頃に、町の電気屋さんの裏庭に捨ててあった壊れたテレビから抜き取ってきて集めたテレビ管や、秋葉原のジャンク品店で30本位のビニル袋詰めで300円位で購入したものばかり…ほとんどタダか、1本10円位の正にジャンク真空管。このような真空管が我が家には他にもジャラジャラとあります。
今回、これらの中古真空管から取り出したのが、6CB6、6DK6、6AG5、6AH6の4種類…
これらの真空管は、いずれもシャープ・カットオフの7ピン5極MT管です。構造的には電極間の容量が少なく、相互コンダクタンスが高い真空管で、真空管式のテレビの高周波増幅や、中間増幅、映像増幅などで幅広く使用された真空管です。特に6CB6が最もポピュラーな球でしょうか…一般的には低周波増幅には使用されない真空管です。
6CB6 東芝製とナショナル(松下)の中古品
6DK6(通信用)日立製の中古品
6AG5 NEC製の中古品、右側はメーカー不明
6AH6(USA 中古品)
さて、これらの真空管を挿し替えた結果ですが…
特性がそれぞれ異なるので、前回の実験同様、挿し替えた時の各部の電圧配分は多少異なりますが、各真空管の定格をオーバーすることは全くありません。
また、ハムや音の違いですが、私の耳では音そのものの差は分かりません。全て正常に音が出ます。しかし、ハムや、サーノイズが少し出ますが、スピーカーからチョットだけ耳を離せば全く聴こえなくなるレベルでした。(測定器による詳細な諸特性は測定していません)
それぞれの真空管ですが、球の特性は異なりますし、ちゃんとした使い方ではなく、おすすめするものではありませんが、ラフな使い方であれば十分に代用できるのです。
オールドの方ならば、きっとジャンク箱の中に昔のテレビ管が何本かあると思います。でも、多くの方が使い道が無いと、捨ててしまったのではないでしょうか…
使いたかった6267(EF86)の代用で6AU6、その6AU6の代用でテレビ用の高周波増幅管…このような挿し替え実験が出来るのもアマチュアの自作アンプだからこそ出来るのです。真空管アンプの自作は本当に楽しいものです。
次回も挿し替え実験その3として、報告します。
このフォノ・イコライザー・アンプの回路図等は、こちらです。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()

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新たなHIROちゃんのFC2ブログは、こちらです。
今のところFC2にしましたが、最終的には5月のYahooからの移行ツールも考えて、どこのブログにするか決めたいと思っています。