オルソン・アンプの製作計画/回路等
しばらくぶりに真空管アンプの製作にとりかかろうかと考えています。当初は、6BQ5のプッシュプル・アンプか、71Aシングル・アンプにしようか?とか、オール直熱管のトランス結合のシングル・アンプとか・・いろいろ考えていたのですが、無帰還アンプが好きな私にとってどうしても作ってみたいアンプがあります。それがRCAが発表した「オルソン・アンプ」です。
このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
そこで、本格的にオルソン・アンプを作ってみようかと考えています。なお、オルソン・アンプのオリジナル回路は、下記のとおりです。
今回の製作にあたっては、下記のコンセプトで製作しようかと考えています。ただし、これは現時点での予定。
(1) オリジナル回路と出来るだけ同じとし、カップリング・コン
デンサーやプレート抵抗などの定数も出来る限り同じとする。
(2) 上記の回路図では電圧の表記がないが、オリジナルに近い電
圧で動作をさせる。
(3) 電源部については、チョーク・トランスの採用を検討する。
(4) 出力管は手持ちが最も多い6F6-GT(NEC製)を使用する。
(5) 上記の6F6-GTは、ほぼ特性は揃っていると考えるが、ペア
チューブではないので、4本の6F6-GTのカソード抵抗は1本
毎に1.2KΩとする。(オリジナル回路では4本まとめて300
Ωとなっているが、これだと仮に1本が駄目になると残り3本
がオシャカになるリスクが大きい。また1本毎なら多少、球
のバラツキがあっても動作上、問題はない)
使用予定の6F6-GTです。
(6) 初段の6J5については1本も手持ちがないので、6SN7の
片ユニットを使用する。
(1本で両チャンネル共用はせずに半分は遊びとする)
使用する6SN7は、これもストックの多いNEC製の6SN7
-GTBとする。
(7) 電源トランスは4台あるEL34ppアンプのうち1台を壊して
取り出し、流用する。(ノグチトランス)
(8) 出力トランスは2台ある6L6-GCのppアンプの1台を壊して
取り出し、流用するか、(7)のEL34ppから取り出し、流用
する。(山水製またはタンゴか東栄)※予定は山水
(9) シャーシ・・これが無い!・・
リードのS-3(350×250×60)のストックがあるが少し小
さい。何とか無理してこれを使用するなら、厚みがないので
補強が必要。シャーシの大きさによってはB電源は整流管で
はなく、シリコン・ダイオードによる整流になるかも・・・
他のアンプを壊した残骸シャーシの流用も検討。ただし出力
管の穴が8個なので・・一部を切り取って新たなアルミ板を
取り付けるなど工夫すれば何とかなるかも・・
これらの予定で何とか1円もかけずに我が家にある部品だけでオルソン・アンプを作りたいと思っています。
明日から少しづつ家の中から部品を探したいと思っています。一番心配なのがオリジナル回路と同じ値の抵抗と、カップリング・コンデンサー。抵抗は昨年、隣町のパーツ屋さんが閉店するときに相当数の抵抗を買いだめしてありますが、同じ抵抗値では、多分そろわないでしょう。その場合、残念ですが抵抗に関しては出来るだけ近似値の抵抗を使うしかありません。もちろん中古の抵抗があれば、それを使います。
カップリング・コンデンサーについては、フィルムコンではそろわないかもしれませんが、オイルコンの買いだめがあるので多分、それでそろうと思う。
さて、本当に0円でオルソン・アンプが出来るだろうか???
部品が全部、何も購入せずにそろうだろうか??
いつもならアンプを作るとなれば、シャーシ加工も含め、作り始めたら2、3日もあれば完成してしまいますが、今回は仕事もあるので時間が少しかかりそうです。今は仕事が少し忙しいので、もしかしたら実際に作るのは夏休みになってしまうかもしれません。
まあ、時間をみながら明日からでも家の中で、部品探しを始めましょう。まずはトランス類を取り出して、シャーシに乗せてみたりしてみましょう。
もしかしたら新品の山水製のpp出力トランス30W用と50W用が何故か1個づつあるので、シャーシも小さいことからモノラル・アンプ1台だけ作ってみるかもしれません。・??
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
