真空管いろいろ/12F・12FK・80BK
このところ整流管の紹介をしていますが、手許にはまだまだあります。今回は日本独特のみみっちい整流管?・・・
12F、12FK、80BKの3本を紹介します。
これらの整流管は、昔のST管の5球スーパーラジオに多く使われた整流管で、出力管に6Z-P1のラジオには12F、42が出力管の時には80BKが使われていたように思います。
12FKは、12Fと全く同じ規格の球ですが、傍熱管で12Fの保守用として販売されていたものと思います。
左側は日立製、右は松下製(ナショナル)で、松下製のもの
は元箱入りの新品、日立製は中古品です。
12F、12FKは、半波整流用で、僅か40mAまでしか
整流出来ません。
また、ソケットはUXですが、半波整流のため、足は3本し
かありません。おそらく足が3本だけの真空管は日本だけで
はないでしょうか・・? 3本足の40mA管・・何ともみみ
っちい球?だと思いませんか・・・
こちらは12FKと、80BKです。12FKは前述のよう
に12Fと規格は同じですが、カソードがフィラメントの片側
に接続された傍熱管です。80BKも12FKと同じような半
波整流用の球ですが、こちらは70mAまで整流出来ます。
12FKを一回り大きくしたような規格です。
比較すると、球の構造は似ています。12FKも元箱入りの
新品ですが、80BKは、元箱入りのものだったのですが、
71Aのロフチン・ホワイト・アンプに使用していて、アンプ
から抜き取って写真を撮ったものです。
同じ80BKなのですが、下の写真のように同じナショナル
(松下)製でもハカマの表記が2種類で、「KX-80BK」と、
「80BK」があり、プレートの大きさが少し異なります。
参考まで元箱を見ると、12F、12FKとも価格は240円
となっています。今、この球の新品の入手は少し困難かもしれ
ませんが、あったら価格はどのくらいするんでしょうね・・・
私は真空管は、結構な種類と本数は持っていますが、真空管の
コレクターではありません。持っているだけではなく、私は自
作のアンプに使っています。
実際に、12F、12FKは、3Y-P1や、6Z-P1のアン
プに使用していますし、80BKは71Aアンプに使用してい
ます。
最後に少し見にくいですが、これらの整流管の規格表は、下記
のとおりです。
まあ、これらの整流管を私のようにアンプに使う方は少ないか
もしれませんが、オールドの方で真空管ラジオを作られる方な
どには大変貴重な整流管と言えるかもしれません。・・・
では、またね・・・・次はクラシック音楽の投稿かな?
HIROちゃんでした・・・![]()
