モーツアルト/歌劇 「フィガロの結婚」
※2016/08/11 追加投稿
LPレコードで、ヴィットリオ・グイ指揮/グリンドボーン
音楽祭管弦楽団の「フィガロの結婚」もありました。
末尾に追加しました。
私はどちらかと言うと、オペラは苦手なジャンルです。特に何故かイタリア・オペラは苦手です。と言っても、有名なオペラは、ほとんどCDやDVDで手許にあると思います。
私の好きなオペラと言えば、モーツアルト、ベートーヴェン、ワーグナーと、J・シュトラウス、レハールあたりのオペレッタ程度で、これらの中でもモーツアルトのオペラが大好きで、良く聴きます。中でもお気に入りは「魔笛」・・・このオペラが私には最も相性が良いようです。
イタリア・オペラがお好きな方は、モーツアルトは、つまらない・・・と仰る方も多いようです。
今回紹介するモーツアルトのオペラは、「フィガロの結婚」です。「フィガロの結婚」は、イタリア語で書かれた序曲と全四幕からなるオペラ・ブッファです。約3時間位のオペラですが、チョット私には聴くのも疲れてしまうので、2回に分けて聴くことが多いように思います。
私の手許にある「フィガロの結婚」のライブラリーは下記の11種類です。単なる紹介だけですが短評を記しておきます。
フィルハーモニーO
ウィーン国立オペラ合唱団
チェーザレ・シエピ、ヒルデ・ギュー
デン、アルフレート・ペル、
リーザ・デラ・カーザ
シュザンヌ・ダンコ、ヒルデ・レッス
ル=マイダン
フェルナンド・コレナ 他
(1955年)
カルロス・クライバーの父、エーリッヒ・クライバーがモーツアルト生誕200年を記念してデッカに録音したもの。最晩年の1955年に何とステレオで残してくれた宝物的録音、半世紀以上も前の録音とは思えない瑞々しい音。映像を除けば、このクライバー盤があれば、後はいらないかも・・・
ウィーン・フィルが素晴らしく美しく、また、スザンナ役のギューデン、フィガロ役のシエピ、その他、デラ・カーサ、マイダンなど往年の名歌手たちの歌唱も文句なし。全編を通して心地よく聴くことができます。
ウィーン国立歌劇場合唱団
パウル・シェフラー、セーナ・ユリ
ナッチ、リタ・シュトライヒ、
ワルター・ベリー
クリスタ・ルートヴィヒ
イラ・マラニウク、オスカー・チェ
ルヴェンカ、エーリッヒ・マイクー
ト、ロスル・シュヴァイガー
カール・ピルス(チェンバロ)
(1956年)
(1956年)
ドイツ・オペラ管弦楽団
グンドゥラ・ヤノヴィッツ、エディ
ット・マティス、ヘルマン・プライ
ディートリヒ・フィッシャー=ディ
ースカウ 他
(1968年)
カール・ベームは、日本での公演映像など、「フィガロの結婚」は、何種類か録音や映像を残していますが、手許にあるのは上記の2種類だけです。
1956年盤はモノラル録音ですが、音に全く不満はありません。ウィーン交響楽団のアンサンブルも綺麗で、歌手陣もそれぞれ素晴らしい歌唱だと思いますが、若き時代のワルター・ベリーは、ちょっと物足りないか・・・・ユリナッチが素晴らしい。。。。
1968年盤はベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、音はウィーン・フィルのようなやわらかで華麗な音ではないのが少し残念。ウィーン・フィルなら少し印象も違ったかもしれません。歌手では卓越したフィッシャー=ディースカウや、ヤノヴィッツなど大物歌手をそろえた豪華なキャストで、中でもヘルマン・プライとエディット・マティスは文句無し。しかし、全体的にこのDG盤は安定感がありますが、曲全体としては個人的ですが、モノラルであっても1956年盤のほうが好きかも・・・・
モニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
エーリッヒ・クンツ、イルムガルト
・ゼーフリート、ジョージ・ロンドン
エリーザベト・シュヴァルツコップ
セーナ・ユリナッチ、マリアン・ルス
エリーザベト・ヘンゲン、エーリッヒ
・マユカート
ローズル・シュヴァイガー、ヴィルヘルム
・フェルデン 他
(1950)
ハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ホセ・ファン・ダム、ミレッラ・
フレーニ
フレデリカ・フォン・シュターデ
他
1974年 ザルツブルク(ライブ)
ーモニー管弦楽団
ホセ・ファン・ダム、イレアナ・コ
トルバス、アンナ・トモワ=シント
ウ、トム・クラウセ、フレデリカ・
フォン・シュターデ、ジュール・バス
タン、ジャーヌ・ベルビエ、
ハインツ・ツェドニク他
(1978年)
私はアンチ・カラヤン・・・カラヤンと聞くだけで、手兵のベルリン・フィルの完璧なまでのアンサンブルだけが際立つ、スマートで、かっこいいが,つまらない演奏・・・というイメージでベートーヴェンの交響曲などは面白くないのですが、オペラは結構好きかも・・・
しかも、上記3種類はすべてウィーン・フィルです。
1950年盤のCDは、メンブランの廉価盤。今は見かけなくなりましたが6、7年前くらいまでは駅の通路などで良く売られていた4枚組1000円のCDですが、鑑賞には問題はありません。このCDは同じ1950年のカラヤンの「魔笛」がカップリングです。
この録音では、チェンバロによる通奏低音の伴奏と、レチタティーヴォ・セッコは省略されていますが、音楽だけを楽しむのであれば、これでも十分。モノラルですがBGM的に車で聴くのには良いかも・・・クンツと、ゼーフリートが素晴らしい。
1974年のザルツブルク音楽祭でのライブ録音はモノラル録音なのが残念ですが、臨場感もあり、生命力に溢れた好演、出だしの序曲からしてワクワクします。
しかし、カラヤン・ファンなら、やはりステレオ録音の1978年盤でしょうね。
私の手許には無い、前年の1977年5月10日のライブのステレオ盤を聴いてみたいですね。
・フィルハーモニア管弦楽団
ジョン・オールディス合唱団
ガブリエル・バキエ、エリザベート
・ゼーダーストレーム、レリ・グリス
ト、ゲライント・エヴァンズ
テレサ・ベルガンサ、アンネリース
・ブルマイスター、ヴェルナー・ホル
ヴェーグ、ヴィリ・ブロクマイアー、
マーガレット・プライス 他
(1970年)
この演奏、聴いてみるとクレンペラーらしく?遅い演奏のように聴こえますが、実際には全曲で約190分ですから極端に遅いとは言えないでしょう。確かに序曲は遅く、カラヤンとは対照的、どちらかというと少しどっしりとしたモーツアルト・・・クレンペラー・ファンならたまらない演奏かもしれません。録音状態も良く、「フィガロの結婚」の名盤の一つといっても良いと思います。
ラ・プティット・バンド
ヴェルナー・ファン・メヘレン、
ヴェルナー・ファン・メヘレン、
クリスティアーネ・エルツェ、
フーブ・クレセンス、パトリチア・
ビッチレ、モニカ・グロープ
他 (1998年)
この演奏、ブリリアント・レーベルの「MOZART EDITION」のオペラシリーズの中のBOX、実は安価のため購入したのですが、まだ聴いていません。近いうちに聴いてみます。
グラインドボーン音楽祭管弦楽団
&合唱団
オードリー・マイルドメイ、ルイ
ゼ・ヘレッツグルーバー
アウリッキ・ラウタヴァーラ、
コンスタンス・ウィリス、ヴィリ
・ドムグラーフ=ファスベンダー、
ロイ・ヘンダソン、ヘドル・ナッ
シュ、ノーマン・アリン
イタロ・ターヨ他
(1934年)
このCD、かなり昔、秋葉原の○○電気のレコード館(今はありません)で、ワゴン・サービスで500円で購入したもの。SP録音の復刻盤ですが、歌唱は良く捉えられていて想像したよりは、まあ聴ける音です。まあ歴史的な録音かもしれませんが、私には一度聴けば十分でした。
ン・フィルハーモニー管弦楽団
グラインドボーン音楽祭合唱団
【演出】ピーター・ホール
クヌート・スクラム、イレアナ・コトル
バシュ、フレデリカ・フォン・シュター
デ、キリ・テ・カナワ
ベンジャミン・ラクソン、マリウス・
リンツレル 他
(1973年)グラインドボーン
(ライブ) DVD映像
ディアゴスティーニのオペラ・シリーズの中の1枚、やはりオペラは映像が無いと面白くない・・・と言うのを感じたDVD。これまではCDのみでの鑑賞が中心でしたが、やはりオペラは生の舞台か、映像で鑑賞すべきでしょうね・・・
でもやっぱり3時間のオペラを一気に鑑賞するのは少し辛いところがありますね。
最近はCDでもDVDでもオペラは「つまみ聴き」が多くなってしまいました・・・・
※2016/08/11 追加投稿
ヨシツグカさんのコメントでヴィットリオ・グイ指揮/グリンドボーン音楽祭管弦楽団のものがお気に入りと・・・・そう言えばLPレコードで持っていたような・・・LPの棚を見たら、やはり持っていました。CDでE・クライバーを購入する前に、最初に購入したレコードでした。
完全に忘れていましたね。演奏も忘れているので、プレーヤーで聴いてみることにします。ヨシツグカさん・・・ありがとう。
この他、「声楽・宗教曲・オペラ」の書庫の過去の投稿はこちらです。
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では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
