真空管いろいろ/46真空管
アンプ作りは、夏休みの8月にならないと、忙しいので出来ません。そこで今回は「真空管いろいろ」として、古典管の46真空管を紹介します。
46真空管は、構造が4極管となっていますが、2つのグリッドを持つ、デュアル・グリッド・トライオードと呼ばれる3極管です。プレートに近い第2グリッドを第1グリッドに繋ぐと出力管としてB級プッシュプルで、20Wの出力を出すことが出来ます。また、第2グリッドをプレートに繋ぐとA級動作となり、シングルで約1.2W位の出力が出ます。また、この動作の音が45の音に近いともいわれ、今でも古典管愛好者の間では人気のある真空管のようです。大きさはST-16で、2A3と同じです。
私が大好きな真空管のため、たくさんの本数の手持ちがあったのですが、現在は、それほど多くは持っていません。それでも、いくつかのメーカー品が手許にありますので紹介します。
下の写真は、ナショナル・ユニオンと、シルバニアの新品、シルバニア製の46は軍用で、VT-63のナンバーが併記されています。
どちらも元箱入りのものですが、ナショナル・ユニオンの元箱は古く、ボロボロになっています。シルバニアの軍用元箱は、しっかりしています。
この他に、白箱で元箱ではありませんが、タング・ソルと、ナショナル・エレクトロニクス(商社名?)の新品が数本づつあります。
A級動作とB級動作の両方の規格が書かれています。
↓
これまで46アンプについてはA級動作で、「CR結合シングル」、「CR結合パラ・シングル」、「ロフチン・ホワイト・シングル」と、グリッド電圧がプラスドライブの「ダイナミック・カップルド・シングル」の4種のアンプを製作しています。
なお、A級動作のCR結合やロフチン・ホワイト・アンプなら回路定数にもよりますが、そのまま同じUYソケットの5極管47をそのまま挿し替えることが出来ます。その場合には46の回路ソケットに挿すと47は自動的に第2グリッドがプレートに接続されるために47の3極管結合となります。なお、47の第3グリッドは管内でフィラメントの中点に接続されています。(音は46に比べ若干かための音になりますがクリアーな音です)
これらのアンプについては、画面右側の書庫「46・47アンプ集」および「ロフチン・ホワイト・アンプ集①」に回路図等、製作記事の投稿があります。
A級動作のプッシュプルと、B級動作のプッシュプル・アンプは製作していません。できればA級動作でppを作ってみたいと思っています。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
