オルソン・アンプの改造/回路案
------ 原回路では感度が高すぎる ------
友人のSさんに嫁入りしたオルソン・アンプ(6F6-GT パラ・プッシュプル・アンプ)ですが、感度が高すぎてプリ・アンプ(コントロール・アンプ)のボリュームを少し上げただけで音が大きくなりすぎて使いにくい…とのこと。これについては、製作記事でも書きましたが、オリジナルの回路にできるだけ近い回路で製作したため、ゲインの高いアンプになっています。
あらためて現在の回路を紹介すると、基本的な回路は、ほぼ原回路に近い回路になっています。
現在の回路(上記の回路)では、初段のカソードに付けるパスコンを省略し、更にカップリング・コンデンサーの後の次段への入り口に120KΩを入れていても、アンプの感度はかなり高くなっています。プリアンプや、コントロール・アンプから繋ぐのであれば、現在のこの回路では使いにくいでしょう。
そこで、思い切って初段をカットすることにします。これにより、カップリング・コンデンサーも1個少なくなり、音の色付けも少なくなるはずです。
改造する場合の回路案ですが、いくつか考えられますが、ここでは2つの改造案を示します。電源部は省略しますが、プレート電圧調整のため、電源部のB電源平滑回路のデカップリング抵抗(現在は5.6KΩ)も多少、定数を変更するかもしれません。
改造案①
初段の6SN7をそのまま生かし、パラ接続とする。
改造案②
初段の6SN7をそのまま生かし、高域特性が良い?とされるSRPP回路とする。なお、6SN7では、感度が低くなりすぎることも考えられますが、μの大きな6SL7もそのまま挿し換えが可能でしょう。ただし6SL7だと音の力感は少し弱くなるかもしれません。
どちらにしても、増幅段を減らしても全く問題はないでしょう。むしろ、使いやすいアンプになると思います。感度(ゲイン)の高いパワー・アンプを好む方も多いのですが、個人的には感度の高いパワー・アンプは意外と使いにくいと思っています。
近いうちに、Sさん宅に出かけ、現地で回路の変更をしたいと思っていますが、車で片道2時間近くかかるので、いつでも行けるとは言えません。改造が完了したら、あらためてブログで紹介します。
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では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
