フォノ・イコライザー/球挿し替え実験 ③
今回は、6AU6/6AK5フォノ・イコライザー・アンプの真空管挿し替え実験その3です。
今回も初段のみ挿し替えましたが、次段の挿し替えもOKです。
これまで投稿した「挿し替え実験①」と「挿し替え実験②」では下記の真空管でも正常に挿し替えが出来ました。これらは全て、ラジオやテレビ、無線などで使用された高周波増幅用の7ピンMT管です。
6AU6 6AK5 (5654) 6BH6 6HZ6
6CB6 6DK6 6AG5 6AH6
今回、挿し替え実験した真空管も7ピンMTの高周波増幅管です。
6BA6 6BD6 6AS6 6096
これまで挿し替え実験に使用した真空管は、以前にも投稿で書きましたが、7ピンのMT管でピン接続も異なるのですが、カソード(K)と、第3グリッド(G3)が2番ピンか、7番ピン、あるいは管内でK、G3が接続され2番ピンと7番ピンに接続となっていますので、2番ピンと7番ピンをつなげば、ラフな使い方ですが球の挿し替えが可能なのです。
6BA6 中古です。
6BD6です。これはナショナル(松下)製の元箱入り新品で4本
が手許にあります。
6AS6です。日立製の中古品で、ゲッターが少し薄くなっていますが正常に動作します。
6096です。この真空管は6AK5(5654)に類似した特性の球です。
新品です。
今回、挿し替えてみた真空管は高周波増幅用ですが、特性はそれぞれ異なりますが、あくまでラフな使い方ではあるのですが、どれと挿し替えても正常に音が出ますし、私の聴いた感じでは音の違いはあまり感じません。多少、各部の電圧配分が異なったり、サーノイズや、ハムがごくわずかに出るとかはあっても、フォノ・イコライザー・アンプとして使用しても特に問題はありませんでした。
同じ5極管でもオーディオにも良く使用される9ピンMTの6267(EF86)ですと、そのまま挿し替えできる球は、ほとんどありませんが、6AU6、その6AU6の代用でテレビ用やラジオ用、無線用の高周波増幅管だと、これまで実験して投稿したように…多くの7ピンMT管があります。特性もそれぞれ違いますので、正しい使用法ではありませんが、このような挿し替え実験が出来るのもアマチュアの自作アンプだからこそ出来るのです。
フォノ・イコライザー・アンプでも、パワー・アンプの電圧増幅用にでも、このようなテレビ用やラジオ用、無線用の高周波増幅管でも十分、代用ができるのです。
マニアの方で音にうるさい方ならば、音の違いも分かるかもしれませんし、(失礼!…多分、わかるでしょう…)いろいろと、これまでの投稿については異論があるかもしれません。そのようなマニアの方は、今回のようなフォノ・イコライザー・アンプは作らないほうが良いでしょう…まして同じ球でも製造メーカーによっても音が全く違う…と拘る方、5極管ではダメダ…とおっしゃる方は、例えばテレフンケン製の価格のお高いECC83あたりで作られたら多分、満足されるのかな?
このフォノ・イコライザー・アンプの回路図等は、こちらです。
並四トランスを使用したり、マニアの方がみたら笑われそうな、ちゃちなフォノ・イコです。
電源部をもっとしっかりすれば、かなり良いフォノ・イコになると思います。
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では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
