46真空管の改造/UYからUXベースに
特性は異なるが45とのコンパチブル・アンプに使用
現在、のんびりと製作中の46シングル・アンプですが、大好きな45シングル・アンプも再び作ってみたくなった。今回使用する出力トランス(タンゴH-5S)は小型ながら、なかなか良い音が出ます。低音も十分に伸びて好きなOPTです。元々、VT-62アンプに使用していたもので、その後、何度か使いまわしをしたトランスですが、今回のアンプでの使用で最終落ち着き場所としたい。
45と、46の両方の音を聴きたい・・・45と46は全く異なる真空管ですが、46の3結は特性は異なるものの45の音に似ている・・と言われています。確かにこれまで何台か作った46の3結アンプの音は出力は小さいものの45に似ているかもしれません。特性は異なりますが、45アンプの回路設計で、45を46の3結に置き換えても回路定数や電圧等に注意すれば、ほぼ問題なく45代用的な使用が可能です。
しかし45はUXの4本足、46はUYの5本足で、挿し替えは全くできません。挿し替えるならば、46の第2グリッドと、プレートを接続した「UY→UX変換アダプター」が必要です。これまでは、自作したこのアダプターを使用して45アンプに46の3結として挿して使っていましたが、これだと球の背丈が高く、アダプター使用のため見た目にも良くありません。
そこで考えたのが46真空管をベース(はかま)内で3結に接続してUYからUXベースのいわば「UX-46/45代用」に改造してみよう・・という決断。
と、言うことで何本かある46の新品の改造にとりかかったが・・なんとこれが難作業・・・新品の46を1本オシャカにしてしまった。それでも2本、改造に成功・・・
写真で紹介しますが、こんな真空管の改造はやるもんじゃない・・と思った。まあ、アマチュアは何をやってもOKですが・・この改造はあまりおすすめしませんよ。。。。
改造奮闘記・・・・
まず、46真空管のベース(はかま)を外すのですが、これが難作業。ピン先の半田を溶かしてもなかなか内部の線は見えてこないし、球を強く振って半田を落とすわけにもいかず・・
なので、ヤスリでピン先を削ってやってみたが、大失敗、線は見えていてもピン内では、まだ半田でくっついていたのです。
力まかせにガラス管を引き抜いたら線が1本、球の根元から切れてしまった。修復は不可となりお陀仏・・・
そこで今度は金ノコで1本1本、切り落とす作戦に・・・
これはうまくいったが、ガラス管とベース部分はなかなか分離できない・・・まあ又、壊れてもいいや・・とばかり引っ張ったら何とか分離に成功。。。。(写真は3本ですが1本は駄目・・)
46の第2グリッドとプレートをつなぎ、UXベース(壊れた811Aのハカマを利用)の2番ピンにつなぎ半田。第1グリッドは3番ピンにつなぎ半田。あとは45と同様に1番、4番ピンにフィラメントをつなぎます。ショートしないようビニルテープを巻いておきます。
あとは、ガラス部分と袴部分に瞬間接着剤(これでいいのかは?)を付けて輪ゴムで固定し乾燥させます。この接着部分は温度が低いので、瞬間接着剤で多分大丈夫でしょう。??
じゃ~~ん! UX-46の完成です。!
とりあえず、製作中の46シングル・アンプは、出力管を45
に変更し、改造した46とのコンパチブル・アンプにすることにしました。
今日は、これから今年最後の授業に出かけます。明日からは冬休みです。近いうちに配線作業を行い完成させます。
では、きょうは、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
