ジャンク・コーナー/真空管編 21

　ジャンク・コーナー/真空管編その２１

　６ＤＥ７（１０ＤＥ７・１３ＤE７）

　久々のジャンク・コーナーの真空管編です。今回紹介する真空管は、６ＤＥ７真空管です。真空管アンプを作られておられる方でも、あまり聞いたことのない名前の真空管だと思いますが、オールドの方でしたら良く知っている方が多いと思います。

　6ＤＥ７は、テレビ用の真空管で、垂直発振増幅用の複合三極管です。下の写真は、600ｍＡトランス・レス用のヒーター規格が9.7Ｖ/0.6Ａの１０ＤＥ７です。

　この真空管、ジャンク・コーナーで紹介していますが、

　実は東芝製の元箱入りの新品です。

　　６ＤＥ７（10ＤＥ7/13ＤＥ7）の規格は、こちらです。

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　　 http://tubedata.jp/sheets/106/6/6DE7.pdf

この６ＤＥ７（10DE7/13DE7)ですが、第１ユニットは、増幅率が17.5の中μ管、第２ユニットは、増幅率が6.5の低μ管で、第２ユニットのプレート損失は7.5Ｗ、内部抵抗も低くオーディオ・アンプに使用するには、もってこいの真空管。シングル・アンプなら出力が２Ｗ位のアンプが６ＤＥ７１本だけで出来そうです。ステレオでも２本あれば作れます。回路的にはシングルなら、直結アンプのロフチン・ホワイト回路が良さそうです。また、本数があればプッシュプルで、かなりの出力が期待できますね。

　出力管以外の使用方法としては、トランス結合アンプのドライバーとして使用しても良い結果が得られると思いますし、ＣＲ結合でもバイアスの深いパワー管のドライバーに使用すれば、パワー・ドライブでかなり高い電圧を１本で取り出すことが出来ます。

　テレビ用の真空管の中で特に偏向用の球は、オーディオ用としても十分に使うことが出来ます。現在、オーディオ用として良く使用される12ＢH7-Aは、オーディオ管と思っておられる方が多いようですが、元々はテレビ用真空管です。（最近、アンプの電圧増幅用としてもてはやされている6ＤＪ8もテレビ用のチューナーなどに使われた高周波用のテレビ管です）

　ＭＴ管のテレビ用の偏向管だけを見ても、６ＣＳ７、12Ｂ4-Ａ、

6Ｒ-ＡＬ1、6Ｒ-Ａ6、6Ｒ-Ａ9、6ＣＭ7、6ＥＷ7 などなど、アンプに使用出来る真空管は、これ以外にもたくさんあります。

　これらの真空管で小出力のアンプを何台か作りましたが、今でも残してあるアンプもあります。

■６Ｒ-Ａ9 シングル・アンプ

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http://blogs.yahoo.co.jp/hirochan29dec2951/67136164.html

■６ＣＳ７ロフチン・ホワイトアンプ

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http://blogs.yahoo.co.jp/hirochan29dec2951/67503266.html

　ＭＴ管のジャンク箱を探せば、オーディオ管としても十分に

　使用出来る球が見つかるかもしれませんよ。

※過去に投稿し紹介したジャンク真空管は下記の通りです。