6L6-GCに挿し替えてみた。
---- コンパチブル・アンプとしてもOKだ!----
6F6-GT三極管接続ppアンプの出力管を6L6-GCに挿し換えて見ました。
先日、完成していろいろ実験して遊んでいる6F6-GT三極管接続ppアンプですが、「このアンプは、自己バイアスであり、ラフに使用するのであれば、Ep(プレート電圧)、Ip(プレート電流)、Eg(グリッド電圧)が多少変化するが、ソケット接続が同じ6V6-GTや6L6系の球でも回路定数を変更せず、そのまま挿し換え出来るコンパチブル・アンプとしても使用出来る」・・・と書きました。
このアンプは一応、6F6-GT専用として回路定数を決めましたが、今日は遊びで出力管を6L6-GC(5881)にそのまま挿し換えてみました。
出力管を6L6-GC(5881)に挿し換えた時の出力管の
動作は次のとおりになりました。
EP:266V
Ip:35.3mA×2本分=70.6mA
Eg:-24V
Pd:266V×35.3mA≒9.4W(1本あたり)
このアンプの出力ですが、オシロスコープでの正弦波の山が少し崩れるクリッピング・ポイント時の出力は4.5Wで、その時の入力感度は1.1Vでした。つまり6F6-GTから6L6-GCにそのまま挿し換えただけで出力が2倍になりました。
入力電圧1.1V、出力4.5W/8Ω時の1kHzの正弦波の
写真です。山の崩れは見られません。
入力電圧を上げていくと出力は5W超えまではいきますが、
5Wで山が崩れ、歪が増えていることがわかります。
なお、出力1W時の方形波(矩形波)についても観測しましたが、
10kHz以上で、6F6-GTより若干は綺麗になるものの、大きな変化はありませんでした。
挿し換えによる試聴の結果ですが、これは駄耳のため、書きたく
はないのですが、出力が大きくなった分、力強さも増した感じです。6L6のビーム管接続では、どちらかというと多少ふっくらとした包み込むような音(適当な個人的な評価)ですが、三極管接続にするとビーム管の音から全く変わり、非常にしまりのあるゴキゲンな音に激変します。
6F6-GTの三極管接続の方がややすっきりした感じには聴こえるのですが、6L6-GC(5881)の三極管接続もかなりイイ感じ・・といったことだけを報告しておきます。
まあ、音は好みがありますので・・・
---- 参考記事 ----
■6F6-GT三極管接続PPアンプの波形観測等について
■6F6-GT三極管接続PPアンプの回路について
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
