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6080ppアンプの改造(最終回)

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  6080ppアンプの改造(最終回)
 
 11月5日(土)のプレ試聴会に合わせ、改造した6080プッシュプル・アンプですが、これまで改造の結果について報告しましたが、今回の報告を最後とし、11/5のプレ試聴会に臨む際の「最終回路」について紹介します。
 
 昨日、授業が終わり、帰宅途中、ブログでおなじみのKIYOさんのお宅にお邪魔し、6080ppの音を聴いていただいた。
KIYOさんのスピーカーシステムは、タンノイのオートグラフ・・
KIYOさんの6080ppアンプと「アンプ瞬間切り替え装置」で2台のアンプの「音の比較」を行いました。
 
 KIYOさんのアンプの回路と6080の動作
 
イメージ 1
 
   回路:6AQ8 ― 6AQ8 ― 6080
              位相反転はムラード型(回路図は紹介済)
 
   6080(片ユニットあたりの動作)
   Ep(プレート電圧):255V
   Ip(プレート電流):48mA
   Rk(カソード抵抗):2.5KΩ(片ユニット毎)
   Eg(グリッド電圧):-120V
   RL(負荷抵抗):3.5KΩ
     Pd(プレート損失):12.24W(片ユニット毎)
 
 上記の動作は6080の自己バイアスによる動作例としては、
 6080の規格に沿った最適な動作となっています。
 
 HIROちゃんのアンプの回路と6080の動作
 
イメージ 2
 
 
  回路:6FQ7(6CG7) ― 6BX7-GT ― 6080
  位相反転はPK分割によるウイリアムソン型
 
   6080(片ユニットあたりの動作)
   Ep(プレート電圧):198V~200V
   Ip(プレート電流):60mA~61.3mA
   Rk(カソード抵抗):1.5KΩ(片ユニット毎)
   Eg(グリッド電圧):-90V~ -92V
   RL(負荷抵抗):3.5KΩ
     Pd(プレート損失):11.9W~12.3W(片ユニット毎)
 
  今回は、最終とし、前回はB電圧を多少低くし6080の
 プレート損失(Pd)を約10W程度に軽くした回路を紹介
 しましたが、Pd=約12Wでプレートの若干の灼熱がみられ
 たのは6080のバラツキによるもので、球を交換し、11/5
 の試聴会のため、再度、電源トランスのB電源タップを上げ、
 6080のプレート損失(Pd)を12.26Wとしましたが、
 6080の最大プレート損失13Wに対し、94%で規格上は
 全く問題なく、KIYOさんのアンプと同じ値となっています。
 
 2台のアンプの6080の動作を比較した場合、私(HIRO
   ちゃん)のアンプは6080のカソード抵抗(Rk)の手持
 の関係から2.5KΩではなく、1.5KΩとしたため、KIYOさん
 のアンプと比較すると、やや低電圧(Ep:200V)大電流
 (61.3mA)の設計となっていますが、プレート損失は全く
 同じ2台とも約12Wとなっています。
 
イメージ 3 6080のEp―Ip曲線からみると、私の
アンプのEp:200V、Ip:61.3mAとする
と、右の図のようにグリ
ッド電圧は、約-100V
となっています。それに
対し、-92Vですので誤
差は10%以内となっていて大きく動作点がずれているわけではありませんので、動作上は問題は無いでしょう。
 
さて、最終的な試聴の結果ですが、私は駄耳なので、表現が出来ません。
 
 音の印象・感想適当なことば・・・
  「え~~~っ! 6080アンプにNFBをかけると・・・
 お~~~っ! こんな音の広がりになるんだ~ 音が豊かに
 なるんだ~~! 低音の迫力が凄いな~~~!・・・」
 これは、あくまで個人的な適当なことば・・・音の錯覚かも
 音を表すのは私には出来ませんので、お許しを・・
 
 これは前回投稿した時の感想、あらためて感想を書くならば
 「低域から高域まで伸びた、聴いていて疲れない音」とでも
 言っておきましょう・・・・これはNFBをかけた時の音。
 切り替えスイッチでNFBをOFFにすると、入力感度も若干、
 上がり、聴いた音の感じも大分異なりますが、若干歪っぽさ?
 と音のバランスが悪くなるような感じになります。 しかし、
 音としてはけっして悪くありません。
 聴く人の好みによっては、無帰還の音を好まれる方もおられる
 かもしれません。
 
 
 最後に技術的なご指導を頂いたKIYOさんに感謝!
 近年、まれにみる良いアンプが出来た・・・
 KIYOさんのアンプとの2台のアンプをゲインを合わせ「アン
 プ瞬間切り替え装置」で瞬時に切り替えた音は、やはりKIYO
 さんのアンプに軍配があがる。
 私のアンプと比較するとKIYOさんアンプは、音のバランスが
 良く、ピアノの音などは正に目の前で弾いている感じが良く伝
 わってきます。
 それでも、KIYOさんアンプと大きな差は無かったような・・
 ???? 普通に聴いていたら、いつアンプを切り替えたかは
 全くわかりませんでした。(自己満足)
 十分満足で、11/5のプレ試聴会が楽しみです。
 
 KIYOさんも、同じ記事のブログを更新しました。
        
 
 
   最終回路です。
 
イメージ 4
このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 ----- ご参考 -----
 これまでの6080プッシュプル・アンプの改造の記事は
 こちらです。クリックすればつながります。
 6080プッシュプル・アンプの改造 ①
 6080プッシュプル・アンプの改造 ②
 6080プッシュプル・アンプの改造 ③
 
 ■改造前の6080プッシュプル・アンプの回路図と、投稿
     記事は、こちらです。初段に使用した真空管が異なります。
     また、無帰還のアンプになっています。
 
  KIYOさんの「ロジック式アンプ瞬間切り替え装置」の投稿記事
      はこちらです。
 
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。

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