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コンヴィチュニーのベートーヴェン交響曲②

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  コンヴィチュニーのベートーヴェン交響曲 ②
 
   フランツ・コンヴィチュニーのベートーヴェン交響曲と言えば、
1959年から1961年にかけてスタジオ録音したライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との全集がありますが、この演奏は古い録音とはいえ、かなり鮮明なステレオ録音で音も良く、今でも全く色あせしていない名演奏/名録音だと思っています。
 中でも第2番、第3番、第4番、第5番、第7番の演奏が個人的には好きで、ベストは第2番と、第7番といったところです。
この全集については、以前、簡単に紹介しています。
 
フランツ・コンヴィチュニーのベートーヴェン交響曲全集
   ↓
 
イメージ 1 今回、紹介するベートーヴェンは、上記の録音とは全く異なる別録音のもので5枚組のMEMORIES廉価盤BOXです。
手許には今回と同じ録音の第7番と、ミサ・ソレムニスの他、1960年10月8日の第5番のライブ録音があり、多少ダブリ買いにはなるのですが、つい通販の購入ボタンを押してしまいました。
 収められている曲は次のとおりです。いずれもモノラル録音です。
 
【曲目】
 ベートーヴェン
 交響曲第3番「英雄」
 シュターツカペレ・ドレスデン、(1955年 スタジオ録音)
 交響曲第4番
 ライプツィヒ放送響、(1958/06/21 スタジオ録音)
 交響曲第5番
 ライプツィヒ放送響、(1951/12/17 スタジオ録音)
 交響曲第6番「田園」
 ゲヴァントハウス管、(1958/10/30 ライヴ)
 交響曲第7番
 ゲヴァントハウス管、(1958/10/30 ライヴ)
 交響曲第9番「合唱」
 ライプツィヒ放送響、(1960/04/23、1961/01/24
                                  スタジオ録音)
 ミサ・ソレムニス
 ベルリン放送響、(1956/05/12 スタジオ録音)
 大フーガ
 ゲヴァントハウス管、(1962/06/19 ライヴ)
 
  これらの録音の中では、1955年 スタジオ録音されたシュターツカペレ・ドレスデンとの第3番「英雄」が何と言っても名演です。
生き生きとした演奏で、スタジオ録音とは思えない、力強さと迫力があります。全楽章をとおしてフォルテシモにおける炸裂に近い金管楽器の圧倒される迫力が素晴らしく、オーケストラ全体の重厚な響きが伝わってくる演奏です。
 モノラル録音ですが非常に聴きやすく、前記のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とのステレオ録音も素晴らしいのですが、こちらのシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏の方も、「英雄」らしく、私には好感が持てる演奏です。
 
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との同じ日のライブ録音第6番「田園」、第7番については、日本語の帯に「実に豪快な男性的名演」と書かれているのですが、確かにスケールの大きな演奏で、聴きごたえがあるのですが、私には第6番「田園」は少し違って聴こえます。やや遅めのテンポで始まる第1楽章ですがインテンポに変わり進んでいきます。第2楽章は、ゆったりとした心地よい演奏です。しかし第3楽章以降はテンポが大きく動くところも少し見られます。
 私にとって、この曲は評価が難しい曲で、単純に心地よく流れていれば満足する曲なのですが・・・この演奏は・・・う~ん・・・良くわからない。。。。
 
ライプツィヒ放送響との第4番、第5番、第9番「合唱」のスタジオ録音ですが・・・同じスタジオ録音のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とのステレオ録音と比較すると、モノラルとは言え、少し物足りなさを感じる演奏です。
やはり、全曲を聴くなら冒頭に書いた1959年から1961年にかけてスタジオ録音したライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との全集をとるべきでしょう。
 
【関連投稿記事】
この書庫の中に次の投稿記事があります。
下記のタイトルをクリックすると記事に繋がります。
 
 (86種類目のベートーヴェン交響曲全集です)
  交響曲第9番「合唱」
 
では、今日は、このへんで・・HIROちゃんでした。
 
 
 

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