真空管いろいろ/VT-25 (10)
久しぶりのこのコーナーへの投稿です。今回紹介する真空管は、送信管のVT-25(10)です。
VT-25は、民生機用のオーディオ・アンプに用いられた最古ともいえるパワー管RCA-210や、10、10Y、UX-202A、日本の戦時中などに使われた川西機械製作所(後のテン真空管)のC-202などと同様の 10族の真空管です。
10の性能を更に向上させ、耐圧も高い高信頼管としたものが、801、801A(軍用はVT-62)です。この801(VT-62)については、以前、このコーナーで紹介済です。
10族は、トリエーテッド・タングステンの煌々と光り輝くフィラメントが美しい真空管です。表記が混同はしているのですが、VT-25Aや、10Yでは、オキサイド・コーテッド・フィラメントで、光輝かないものもあります。
HIROちゃんの手許にあるVT-25(10)を紹介します。全て今から30年以上?(忘れた…)も前に秋葉原で1本1,000円位で購入したものばかりです。当時は7.5Vというフィラメント規格で使いにくく、製作例も少なかったためでしょうか、VT-25や、VT-62は、大体どこの球屋さんでも1本1,000円位で安価でした。今でもこのVT-25を使用したアンプは、シングル2台、プッシュプル1台が壊さずに残してあり、良く電源をいれて聴いています。
シルヴァニア製のVT-25(10)です。ガラス管には10の表記があります。(写真では薄くて読めない)
フィラメントはスプリング吊りです。
こちらもシルヴァニア製ですが、これはVT-25-Aです。
箱にはVT25/10Yと、印刷してありました。オキサイド・コーテッド・フィラメントで輝きません。また、電気的特性は同じですが、プレートの大きさがトリエーテッド・タングステンのVT-25の2倍位、大きい構造になっています。フィラメントはスプリング吊りです。
市場で最も多くみられる?…ハイトロン製のVT-25です。手持ちでも多い本数があります。
ハイトロンのフィラメントは、天秤吊りです。こちらの方が光が球の上部からも漏れるので、見た目の輝きが素晴らしく感じます。
UNITED ERECTRON のVT-25Aです。トリエーテッド・タングステンで天秤吊りです。構造からみてハイトロン製のようです。
VT-25(10)の規格は、こちらです。
VT-25を使用したシングル・アンプとプッシュプル・アンプのHIROちゃんの製作投稿記事です。
上記のアンプをはじめ、VT-25/VT-62のアンプ4台によるローカルな試聴会の結果等について、KIYOさんのブログで詳しく報告されています。
ヤフー・ブログのサービス終了に伴いFC2ブログでもHIROちゃんブログを開設しています。(最終的にどこのブログに引っ越すかは未定ですが・・・)
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
