フォノ・イコライザー・アンプ
------ 回路図と音について ------
6AU6-6AK5/5654 フォノ・イコライザー・アンプ
今回、完成したフォノ・イコライザー・アンプについて回路図は、下記のとおりです。電圧調整のため、B電源部等の抵抗値の定数を当初より一部変更しました。
今回のフォノ・イコライザー・アンプは、7ピンMT管の6AU6と、6AK5を使用しましたが、前回投稿したようにラフに使うのであれば、初段、次段、どちらも挿し替えができるばかりでなく、同じピン接続の球が多くあります。
----- 挿し替え実験と、試聴比較の結果 -----
球の挿し替え実験ですが、初段の6AU6と次段の6AK5を挿し替えても、音の変化は私には分かりませんでした。
また、4本とも6AU6にしても、4本とも6AK5にしても音の変化は分かりませんでした。(そのうち別の真空管でも挿し替えて、試聴したいと思っています)
なお、DC後のヒーター電圧ですが、6AU6のヒーター電流規格は0.3A、6AK5は0.175Aのため、使用球によって若干、電圧が変わりますが、まったく問題はありません。(因みに4本全て6AU6の場合は6.0V、4本全て6AK5の場合は6.4V、6AU6を2本、6AK5を2本使用した場合には6.1Vとなります)
最終的に初段に6AU6、次段に6AK5の高信頼管5654を使いました。使用した電源トランスは古い並四トランス、B電源はシリコンダイオード1本だけの半波整流ですが、ハムは驚くほど、ほとんど聞こえません。
さて、肝心の音ですが、今回はフォノ・イコライザー・アンプの出力を直接、ヴォリューム付きのパワー・アンプに繋いで試聴しました。今回は、自作WE300Bの91タイプのシングル・アンプで試聴しました。
なお、今回の5極管仕様の6AU6と、3極管仕様のフォノ・イコライザー・アンプの音の違いをみるために、12AX7の同じCR型の自作フォノ・イコライザー・アンプ(次段はSRPP)と音の比較をしてみました。
比較した12AX7 フォノ・イコライザー・アンプ
音の比較ですが、駄目耳のHIROちゃんでも、はっきりと違いが分かります。3極管の12AX7フォノ・イコライザーでは、クリアーでカチッと締まった輪郭のしっかりとした音に対し、5極管の6AU6フォノ・イコライザーでは、クリアーではあるのですが、12AX7より固さがみられずソフトな音に感じます。長時間の試聴では疲れない音と言えるかもしれません。
まあ、これ以上書くと駄目耳のコメントとしては信頼できない話になりますので‥‥あくまで個人的な感想です。
7ピンMT管で、しかも5極管でのフォノ・イコライザー・アンプなんて・・・とおっしゃるマニアの方がおられるかもしれませんが、どうしてどうして十分に使えるフォノ・イコライザーが出来たと思っています。
----お願い ----
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今のところFC2にしましたが、最終的には5月のYahooからの移行ツールも考えて、どこのブログにするか決めたいと思っています。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
