6AR5三極管結合プッシュプル・アンプ ②
五極管仕様だった6AR5/6AQ5兼用プッシュプル・アンプですが、先日の投稿のとおり、出力は小さくなりますが、三極管結合に回路を変更しました。勝手な個人的な好みもあり、6AR5専用とし使用することにしました。
6AR5は、昔、MT管を使用した5球スーパーラジオの出力管として、また家庭用のステレオ用としても使われました。
そして、ステレオ・アンプは、その後6BM8や、6BQ5に変わっていき、すっかり姿を消してしまいました。
しかし、6AR5は、三極管結合にすると実に直線性の良い特性を示す事は改造記事の中で述べたとおりです。
今回は、オシロスコープで、出力2W時における、主な周波数の方形波(矩形波)を観測してみました。低域、高域については無帰還時と、約4dBのNFBを掛けた場合について差が出たので写真で紹介します。
写真は右チャンネルのものを撮影しました.(左右の差はありません)なお、アンプの回路図については投稿済みですが、あらためて末尾にアドレスを記載しますので、前回投稿の記事から見てください。
(無帰還)
低域が減衰
しているこ
とが良くわ
かります。
(NFBあり)
無帰還時と
あまり変わ
りませんが
良く見ると
低域が少し
伸びていま
す。
※1KHz、5KHz、10KHzについてはNFBありの
写真がボケてしまったので掲載しませんが、無帰還でも
NFBを掛けても波形に差はありませんでした。
1KHz
1KHzと
5KHzと
も特に問題
はありませ
ん。
10KHz
若干、立ち
上がりと立
ち下がりが
なだらかに
なっていま
すが、まあ
綺麗なほう
です。
20KHz
(無帰還)
波形が少し
崩れていま
すが、方形
波の形は、
まだ保って
います。
20KHz
(NFBあり)
約4dBと
いう軽いN
FBですが、
それでも無
帰還の上の
写真と比較
すると形の
崩れが少な
くなってい
て、高域が伸びていることがわかります。高域補正をすれば
もっと綺麗な波形になると思うのですが・・・無理に高域を
伸ばさなくても十分だと思います・・・
さて、肝心の音ですが、私は駄耳ですが、軽いNFBでもNFBをONにすると、音が何となく引っ込んでしまい個人的には好みに合いません。
今回は、この6AR5アンプについてNFBを掛けるかどうか、いろいろやってみましたが、オシロスコープによる波形では、低域、高域とも伸びてNFBの効果が見られますが、これまで三極管アンプは、ほとんど無帰還で聴いていたせいか、個人的にはNFBは掛けなくても十分かな・・・という感じですが・・・聴かれる方によって評価が分かれるでしょうね。
前回の改造記と回路図はこちらです。
↓
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。![]()
