6080プッシュプル・アンプの改造 ①
----- 今回、2度目の改造をおこなった -----
これまで私の作るアンプと言えば、シングル・アンプが圧倒的に多いのですが、勿論、プッシュプル・アンプもEL34や、6L6-GC、など数多く作っています。
その中でも6080のプッシュプル・アンプが、結構お気に入りのアンプです。
もともと、このアンプは6BL8ドライブのEL34のプッシュプル・アンプでしたが、アンプ作りの仲間の方から何本かの6080を頂いたのがきっかけで、どうしても6080の音を聴きたくて、既存のEL34アンプの中身の配線を取り払い、家にあった、あり合わせのパーツを使って、新たに6080ppアンプに改造したものです。
使い回しのシャーシのため、配置は気に入らないのですが、ここは我慢して改造したものです。
この6080という真空管ですが、この真空管の魅力と言えば何と言っても内部抵抗の低さでしょう。しかし、元々はレギュレーター管で、オーディオ管ではないためか、とにかくバラツキが多い。球によっては管内の2つのユニットそのものにもバラツキがあり、アンプを組むのに閉口してしまった。
それでも何とかいただいた本数の中から、特性が比較的、揃っている2本を選び、組み立てたものです。回路的には自己バイアスとしましたが、ユニット毎のバラツキを考慮し、6080のカソード抵抗は各ユニット毎に付けてあります。
全体の回路としては、6R-HH2(又は6BQ7A、6R-HH8、6DJ8、7DJ8に挿し差し換え可)~6BX7~6080という、基本的には、ウイリアムソン・アンプです。
何ヶ月か前から、11月に予定している「常陸管球の会」のプレ試聴会のためにドライブ管の変更、回路定数や、NFBの検討などを重ね、ようやく自分なりに納得のいく6080のアンプに仕上がりました。来年の本番での試聴会に、今のところ、このアンプを出品することは考えてはいないのですが・・・・今回のアンプほど、いろいろと試行錯誤しながら改造したアンプは、多分ないでしょう。
今回の改造による最終の回路図等については、次回にでも投稿したいと思っています。(初段のドライブ管も変更しました)
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。![]()
